千葉県南部 南房総市富山地区にある『伊予ケ岳』を紹介します。

『伊予ケ岳』は千葉県で唯一山名に”岳”がついている山として知られ、登山口から頂上までの標高差は約200メートル、時間にして約1時間で登ることができ、頂上からは遠く富士山も望むことのできる非常に魅力ある山です。

山名の『伊予ケ岳』は四国最高峰である石鎚山の別名である『伊予の大岳』が由来とされ安房の国(千葉県南部)と四国(阿波の国)の関係をうかがいしることができます。

それでは頂上に向けて出発!!
まずは登山口にある『平群(平久里)天神社』にお参りして安全を祈願。

安全祈願が済んだら天神社脇の道標に従って登山道へ。

登山道は途中の展望台までは勾配もゆるく、整備されていて気持ちよく歩くことができます。

登山口から歩き始めて約20分、ほぼ中間点にある展望台より見える景色。
ここから先が伊予ケ岳登山における核心部で本格的な登山となります。
ここでゆっくり休憩を取り、息を整えましょう!

休憩を十分に取ったら頂上に向けてもうひと踏ん張り。
但し、ここからは危険な箇所が連続するので気を引き締めて、ゆっくり・焦らずに!!
さてどんな危険が待っているのか、ちょっとワクワクし気分が高揚♪

展望台を出発してすぐ、いきなり鎖場が出現!!この先、頂上まで鎖場の連続です。
高さはそれほどないので必要以上に怖がらずに一歩ずつ足場を確認しながら登りましょう。
(雨上がりはすべりやすいので特に注意が必要。手袋があると良いです。)

鎖場を3つ通過し、最後の鎖場、これを登ればもうすぐ頂上。
はやる気持ちを抑えて最後まで気を抜かずにゆっくりと登りましょう。

お疲れさまでした。伊予ケ岳頂上(南峰)に到着です!!
ここまで登山口からゆっくり登って1時間。
標高336.6メートルと高くはありませんが、頂上からは360度の展望が得られここまでの疲れを一気に癒してくれます。頂上から見える景色をゆっくりと堪能してください。

伊予ケ岳は北峰と南峰からなる双耳峰。
時間と体力に余裕があればぜひ足を延ばしてみてください。
(南峰から北峰までは約5分くらいです)
北峰から見た南峰。結構高度感がありますよね。

頂上で景色を堪能し、疲れが癒えたら先ほど登ってきた道を戻ります。
鎖場の通過は登りより降りのほうが危険。焦らず・ゆっくりと行動してください。
(山では登り優先。もし途中で登ってくる人と出会ったら安全な場所で待機し、登りの人を先に通してから降ってください)

途中、南総里見八犬伝で有名?な『富山(とみさん)』への縦走路(といっても半分以上はアスファルトの道路を歩くことになりますが・・・)との分岐。
登山口まで車で来られていない方で時間と体力に余裕のある方はぜひ足を伸ばしてみて下さい。
伊予ケ岳とは違った山歩きを楽しむことができると思います。

ここまでくればゴールは目前。あとはゆっくりと景色を見ながらゴールを目指しましょう!

南房総の山は標高300メートルと低く、短時間でそれほど体力を必要としない山が多く、経験者の方はもちろんのこと、これから山登りを初めたいと考えている方にもぜひお勧めです!ぜひ一度足を運んでいただき南房総の自然を満喫していただければと思います。

但し、夏場は非常に蒸し暑くあまりお勧めしませんが・・・。(今回は8月にHPに掲載するとのことで梅雨真っ只中の7月上旬の晴れた日に実行。非常に蒸し暑く且つ鎖場が濡れていて大変でした)

春は花、夏は海、秋は山と四季折々の自然が楽しめる南房総にぜひ遊びにきてください!!

【アクセス方法】

<車の場合>
富津館山道路鋸南富山IC~道の駅とみやま前信号を左折~県道89号を東進~平久里中前信号を左折~
民俗資料館手前の大鳥居を潜って平群天神社敷地内の登山者専用駐車場へ

<徒歩の場合>
JR岩井駅から市営路線バス富山線をご利用ください。
最寄りのバス停は「天神郷」「平群倉庫」「平群郵便局」となります。
詳しくは以下のページをご参照ください。
http://www.city.minamiboso.chiba.jp/0000000796.html